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心霊

Massさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

一夜限りの恐怖体験
短編 2021/09/04 21:10 885view
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これは私の父の恐怖体験。
幼少期父は父子家庭で私の祖父に当たる方と2人で生活をしていた。
特に何事もなく生活していたが、1つだけ気になっていたことが、、
それは部屋に一枚のお札が貼ってあったこと。だが変わったことはなく普通に生活していた。

そんなある日、夜1人で留守番していると電話が鳴り出した。
しかしその電話を取ることはなく、固まっていたらしい。
なぜなら電話は使わずに押し入れにしまっていたからだ。
電話が鳴り止み、恐る恐る押し入れを開けた瞬間、また電話が鳴り出した。
何を思ったのか今度はその電話に出てしまった。
すると受話器の向こうから

「遊ぼう。」そう聞こえた。
すぐに電話を切り、押し入れを締めて震えながら祖父の帰りを待ったらしい。

祖父に全てを話し、その日は一緒の布団で寝ることに。
夜中ふと目が覚めると、家の前の砂利道を人が歩く音が聞こえた。
こんな時間に人が歩いているのはおかしいと思いすぐに祖父を起こした。
家の前を何度も往復していたため、祖父が意を決して窓を開けるとそこには誰も居なかった。
その後、恐怖を感じながらも目を瞑っていると寝てしまっていた。

朝目が覚めたのでカーテンを開けると窓に無数の手の跡。
そしてお札を見ると何故かボロボロになっていたらしい。
お札が守ってくれた。そう思ったのと同時にもしのこのお札がなかったかと思うと暖かい朝のはずなのに物凄い鳥肌と寒気を感じたのを今でも鮮明に覚えているらしい。

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