12年越しのサイコパス診断テスト
投稿者:Mine (19)
記憶の糸を手繰り寄せて行く。
そしてついに思い当たった時、全身に鳥肌が立った。
あの声は…間違いない。ハルカだ。
そして同時にあり得ないと理性が訴える。
だってハルカはとっくに死んでるからだ。
小6の時に。
その日は仕事にまるで手に付かず、あの頃の事をひたすら回想していた。
俺が小学6年生の時だ。
宿題を忘れたという理由で担任から放課後に教室のある3階の廊下の端から端までの清掃を言い付けられた。
罰を受けたのは俺ともう1人いて、それがハルカだった。
去年も同じクラスだったけど1度も隣の席になったことは無くて、だから今まで殆ど口を聞いた事もないけど、今は2人きりで清掃という状況だ。
そこでお互い無言というのはさすがに不自然だろう。
箒片手に担任の悪口とか部活の事とか友達の事とか、他愛もない雑談に花が咲く。
今まで口を聞かなかったのが不思議な程、ハルカとのお喋りは楽しかった。
気が合うってやつだろうか。
それから最近物騒な事件とか変な人が多いよね、って所に話が転がり、その流れでハルカが切り出してきた。
「ねえユキトはサイコパス診断テストって知ってる?」
「まあ、一応は。」
「じゃあ私がテストするから答えてみてよ。」
楽しそうに悪戯っぽく笑うハルカ。
「第一問。ある男の子がサッカーボールをプレゼントされましたがちっとも嬉しくありません。何故でしょう?」
有名な話だ。これくらいなら本やらネットやらにいくらでも転がっている。
「男の子に脚が無かったから、だろ?」
「おお〜正解!じゃあ次ね。……ある女の人が夫の葬式にきた夫の同僚に一目惚れした。後日、女は自分の子供を殺した。…何故でしょう?」
これも超有名なヤツだ。俺は難なく答える。
「子供の葬儀にまたその同僚に会えると思ったから。」
「また正解!ユキトってサイコパスの素質あるんじゃない?」
からかうようにケラケラ笑うハルカ。
それから改めて俺に向き直り、
「では第三問。ある女の子が毎日の様に母の再婚相手から虐待されてたの。ある晩、寝静まった頃を見計らって女の子はその男をナイフで刺して殺しちゃうんだけど、何故か実の母まで殺しちゃったの。何故でしょう?」
短編に纏めようと四苦八苦しましたがダメでした。(Mine)
あはは、わかりますよ。タイトル見た時短編かな?と思ったのにけっこう長かったので苦労したのかな?と思いました。
なんかこう、感動的なBGMを付けたくなるようなラストでしたね。
この作者さんやるねぇ
久々に見る良い作品だ
何だかジーンときて涙してしまいました。
良いお話でした。
いいの読ませてもらった
凄く良い。
良きかな良きかな人の愛は哀しくも美しい
目頭が熱くなりました
きっと今後も見守ってくれていますよ
今後の作者さまに幸多からんことを
主人公は結局サイコパスかーい!というツッコミを掻っ攫ってくラスト、ええで
表面的には感動なんだが。。
化けて出るなら死んでもっと近い日付で対応出来なかったんかな。
それなら子供の記憶って事に出来るし。
24で出られたら気持ち悪くて次の恋にも行けないし。
この女が結婚してくれる訳でもないんだろ?
人生潰されてるような