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心霊

kanaさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

じゃがいも (加筆修正版)
短編 2023/02/28 22:17 3,126view
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これはバイクでソロキャンプを趣味としているボクの友人Aから聞いた話です。
その日も、いつものように大型のアメリカンバイクにまたがり、
10キロ近くもあるキャンプ道具を背負って山道を走っているところでした。

どれくらい走ったのか、舗装もされていない道を進んでいると、
うっすらとモヤのようなものが立ち込め、Aはスピードを緩めました。
しばらく行くと、何やら村らしきものが見えてきます。
村と言っても、人の気配があまり感じられません。廃村というやつでしょうか。
もしかすると、誰か一人くらいポツンと暮らしているかもしれません。

「この先、雨になる可能性もあるな」と思い、Aはいったんその村に立ち寄って、
どこかの家の軒先でも借りて野営しようかと考えました。

もし廃棄された空き家でもあれば、テントよりそっちの方が雨が凌げて楽そうです。

村の入り口付近と思われる場所に着くと、バス停のような小さな小屋が目に留まりました。
木でできた古い屋根付き小屋に長テーブルが置かれ、そこに野菜などが置かれていました。
いわゆる「無人販売所」というやつです。

「へぇ~。じゃあやっぱりどこかに人がいるのかな?」

そう思いながら並んだ野菜を見てみると、
下手な字で書かれた値札がついています。

「人人5本百円」(ニンジンがヒトヒトって書いてある…)

「人頭かぼちゃ百円」(確かに人の頭ほどもあるカボチャだけど、気持ち悪い名前だな・・・)

「じゃがいも5個百円」

他にもトマトやきゅうり、茄子などがありましたが、
トマトは熟しすぎて潰れて血のような赤い汁が流れているし、
キュウリやナスはもう水分がぬけてしなびています。

もしかすると最後に置かれてからけっこう日がたっているのかもしれません。
でも日持ちのするジャガイモやカボチャはまだまだ平気に見えます。

「そうだ、ジャガイモをホイルにくるんで火にかければホイル焼きが食えそうだな」

そう思い、Aはジャガイモを手に取りました。

すると、なんだか感触が柔らかい。

「アレ?やっぱ腐ってんのかなぁ・・・」

Aはアーミーナイフを取り出し、じゃがいもの皮を少し剥いてみました。
すると中から・・・生卵の白身のようなぶよぶよしたものが見えてきました。

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コメント(2)
  • kamaです。また画像貼り付け失敗しました。
    私と画像は相性悪いみたいです。
    なにかコツでもあったら教えてください。
    運営の方、後からでも画像を入れることはできないのでしょうか。
    残念です。

    2023/02/28/22:19
  • いち早く社会復帰されることを祈ります。

    2023/02/28/22:39

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