「私の耳は貝の耳 海の響きを懐かしむ」
ジャン・コクトーの短詩を口ずさみながら、砂浜で拾った白い貝殻を耳に当てた。
こおぉぉぉ・・・という反響音が貝殻の中にこもる。
海の音、とか波の音・・・とかではない。
そもそもここは海なのだ。波の音なら聞こえている。
青い海を見ながら、しばらくそうして遊んでいたが、突然遠くから誰かが呼ぶ声がした。
「おぉぉぉーぃ・・・聞こえるかぁぁぁ・・・母さんだよぉぉぉ」
「え?」ボクは貝殻を耳から外して周囲の声に耳を澄ませた。
だが、呼ぶ声はしない。
半信半疑にもう一度貝を耳に当てる。
「おぉぉぉーぃ・・・元気でいるかぁぁぁ・・・」
間違いない。母さんの呼ぶ声だ。
慌てふためく。どうすれば良いのかわからない。
スマホで話すように語りかけてみたが、どうやらこっちの声は向こうには届かないようだ。
ボクはあきらめて母さんの声に耳を傾けることにした。いつまでも、いつまでも。
津波で亡くなった大勢の方たちの事を思いながら。
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kanaです。shortも９９話で最終回となりました。ここまで読んでいただいてありがとうございました。これをやろうと思ったきっかけは語らないことにしますが、やりはじめてとりあえず100話書いて１００物語を【short】だけで賄えるようにしようと考えていたのですが、よく調べると本当の１００物語では１００話目は語らないのだとか。というわけでボクの【short】も９９話で終わりです。
いかがでしたか?何か好きな作品はありましたか? 愚作の方は目をつぶってください。
さて、９９話も書いたのでボクはもう枯れました。しばらくお休みさせていただきます。
また気が向いたら投稿させていただきます。アディオス・アミーゴ。
お疲れさまでした！！100話でない理由納得しました。笑いあり、涙あり、恐怖ありと、どの作品も楽しませていただきました。
好きな作品は宇宙戦争シリーズ（勝手にシリーズ化）です！
毎日の投稿でお疲れでしょうから、ゆっくり休んでくださいね。また作品お待ちしています！！
投稿者様には、脱帽です。それぞれの作品に個性があり魅力的でした。
kamaさん、kanaさんの投稿作品を毎日楽しみに読ませて戴きました。怖い、ホロリと来る盛り沢山の内容に感銘を受けました。お休みするのは寂しいですが、またヒョッコリ気が向いたら作品を書いて下さい。お疲れ様でした。
面白かったです、shortは特に宇宙人の話が大好きです！kanaさんの素晴らしいアイディアは、kanaさんにしか書けません！埋もれるのは勿体無さ過ぎるので、休むのに飽きたらゆっくりで良いので読ませて下さい。（太山）
奇怪。既去了。