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心霊

kanaさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

20年前の記憶 ー 最終回・とある温泉にて ー
短編 2023/01/19 22:21 2,276view
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腑に落ちない気持ちを抱えながらも、笑いながら廊下を渡り、

4階に停まっているエレベーターを呼びました。

チーン。

音とともに扉が開きます。

そして、そこに乗っていたのは・・・大人用の浴衣を引きずった小学生くらいの男の子でした。思わず息をのんで立ち止まってしまった。そしてそんな彼女たちに、その子は奇妙なくらい冷静な声でいいました。

「乗らないんですか?」

声を失った彼女たちを残して、エレベーターは下へと降りていきました。

「どこかに秘密の近道があるの?」

「それとも双子?三つ子?」

次の日のチェックアウトの時、思わず真剣な声で

「昨日、ここには双子か三つ子の男の子は泊まっていませんでしたか?」

と聞いた彼女たちに、フロントの人は奇妙なくらい冷静な声で

「いいえ」と、答えました。

しばし流れた沈黙が、何を物語っていたのか・・・。

今はもうその旅館は無くなっているそうです。

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コメント(3)
  • 何気に怖い。

    2023/01/20/00:22
  • 座敷童子だったら旅館は潰れないと思うので。

    2023/01/22/01:29
  • ↑確かに。

    2023/01/24/22:25

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