心霊写真を否定する先輩カメラマン(加筆修正版)

「そのあとクラブハウスの撮影もしたんだけど、地下から上に登る階段の写真に、
やっぱりお爺さんがこっちを見て立って写ってんだよ。バッチリと。
そんなもん、いるはずないのに！」

ボクは驚いて聞き返した。
「ええーーっ！で、そ、その写真って今どこに？？」

先輩が冷静な顔でこう言った。
「だからぁ、意図してないものが映ってるのは全部失敗写真だって言っただろ？
そんなもんボツだよ！全部処分したに決まってるだろ」

「えええ～～!!・・・もったいない・・・」

「もったいないって言っても、お金もらって写真撮ってる以上、
失敗写真は納品できないだろ?
だまって個人的に保管しておくのも、もちろんルール違反だしな」

さすがプロカメラマン。心霊より契約順守・・・。

もしかして、プロカメラマンの人たちって、
みなさん似たような経験ってあるんでしょうか・・・。

・・・とても気になります。