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呪い・祟り

とくのしんさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

ドッペルゲンガー
短編 2022/06/07 10:02 2,793view
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自分だった。

夢の中のもう一人の自分と目が合った瞬間、Hは悪夢から目が覚めた。
まだあたりは暗く、汗だくで目が覚めたHは喉がカラカラに乾いていたので台所に向かおうとした。ベッドから降りたとき足首に痛みが走ったので、明かりをつけて確認すると、夢で掴まれた部分に手の跡がはっきりと残っていたそうだ。

話を終えたHが俺にいった。

「それからしばらくして良く当たるっていう占い師がいるっていうんで、別の友達に誘われて都内まで行ったことがあるの。そこで占ってもらったんだけど、私の顔を見るなり身近な人が最近亡くなったでしょ、とA子のことを話してもいないのに言い当てた。それで言われたのが、あなたの身代わりになって連れていかれたって。本当ならあなたは死んでいたはずだって。占いの方はさっぱりだったけど、そこだけはピタリ言い当てたからびっくりした。」

Hと別れてもうかなり時間が経つが、今も元気でいるのだろうか?

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