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ヒトコワ

ぴさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

ストーカーの怪異
長編 2021/11/28 23:47 5,692view
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その日は過去にストーカーされたトラウマもあり、あまりに怖くて近くにいたタクシーに慌てて飛び乗りました。

家の前につけてもらって、急いで部屋に駆け上がり、その日は恐怖に耐えながら眠ることになったのです。

こっちで生活を始めてまだ半年程。

それでまたストーカーのターゲットになるなんてありえないと思いました。

私は恐怖心に騒ぐ自分を「ただの気のせいかもしれないし」と、なんとか落ち着けて眠りについたのです。

翌朝、眠りが浅かったのか顔色が悪いと職場で少し心配されました。

そして定時で仕事を終えて帰ったのですが、その帰りまた同様に誰かに後をつけられているのを感じました。

昨日とは違う時間に帰ってきたのに、一体どこで待ち伏せしたのかと震えました。

私が歩くと後ろから靴の音がして、私が止まるとピタッとその音も止まります。

あまりにそれが続くので、私は怖くてまたタクシーに乗りました。

それから1週間くらいでしょうか。
同じように駅で待ち伏せされた何者かに、後をつけられるという被害に逢ったのです。

私は地元の母親に電話で相談しようと思いました。でもせっかく安心している母や父を心配させるのも嫌で、一人恐怖に耐えていました。

そんなときに代わりに相談した友達の家に泊めてもらうことになったのです。

私はバレーが好きで、こっちに来てママさんバレーのチームに入っていました。

その子はそこでできた1個年上の友達だったのですが、私の話を聞いて心配して家に誘ってくれました。

その子の部屋は二階建てのマンションで、大きな窓がありました。しばらくここで住まわせてもらって、降りる駅を変えたからかしばらくは後をつけられるようなことはありませんでした。

しかしです。友達の家に泊まって4~5日くらいだったと思います。
家の近くに知らない男の人がうろついているらしいという話を友達に聞きました。

ぎくりとしました。過去のストーカー被害を思い出して、トラウマがうずきました。

しかも、目撃した人の話す男の人物像が元カレそっくりなのです。

まさかと思いました。元カレが私の居所を調べ上げて、ここまで追ってきたのかと思ったのです。

この頃になると、友達は身の危険を感じたのか、はたまたふさぎ込む私が心配になったのか、「親とか警察に相談してみたら?」とアドバイスされました。
言われてやっと私は警察に事情を話してみようと思ったのです。

その前に母に相談しようと思って、思い切って電話をかけました。しかし、繋がりません。

とりあえず一度我が家に帰って、両親に話した後に準備をしてから警察署に行こうと思いました。

その日、私は二度ぞわりとする恐怖を味わうことになります。
夕ご飯を食べている時間帯に、母親から電話がありました。

そこでストーカーのことを話してみたら、驚く話をされました。

そのストーカーは元カレではないと母は言うのです。
話を聞いてみて驚きました。

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