奇々怪々 お知らせ
           
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ヒトコワ

笑っただろ
長編 2021/02/19 14:09 11,280view
これは私が高校生の時に体験して、未だその体験が現在の私の人生に影を落としている。
そんな話です。

今から10年前の冬
丁度世間が東日本大震災で騒然としていた頃
私は東北のある県に住んでいました。

幸いなことに私たちの住んでいた町は津波の被害を受けた訳ではありませんでしたが
それでも甚大な被害を受けました。

私の住んでいた家は地震により大きな被害を受けて、避難所での生活を余儀なくされていました。

そんな中で、当時仲の良かった友達
仮にA子とします。

A子は元々両親がA子が幼稚園の時に交通事故に遭い両親とも亡くしていました。
A子はその後、父方の祖母と2人で暮らしていました。
しかし地震によりA子の家は全壊。
一緒に住んでいた祖母も地震で亡くしていました。

そんなA子と私達家族は避難所で共に生活を送っていました。
そんなある日、毎日塞ぎ込んでいたA子が嬉しそうな顔で私に話しかけてきました。

「今度、昔大好きだった従兄弟のお兄ちゃんの家で住まわせて貰えることになった!」

A子は昔から仲の良かった従兄弟(5歳上で社会人1年目)の家に住まわせてもらえることになったそうなのです。

私「それは良かった!A子ずっと好きだって言ってたもんね 笑」

祖母を亡くして塞ぎ込んでいたA子が見せた久しぶりの笑顔を見て、私も必要以上に明るく振る舞いました。

A子「しかもBは(従兄弟はここからBとします。)一人暮らしで彼女もいないんだ!従兄弟同士って付き合ってもいいんだっけ? 笑」

私「従兄弟は確か結婚できたと思うよ 笑」

A子「ちょっと早いけど明後日からBの家に行くんだ!おじさん、おばさん今までご迷惑をおかけしてすみませんでした。本当にありがとうございました。」

A子は私の両親にそう挨拶すると残っている少ない荷物をまとめ始めました。

私(よかった。A子が元気になって)

その時はどこか他人事の様にそう思っていました。

Bの家は大阪にあるらしく、A子は2日後の朝に出発するとのことでした。

A子「ねえ私。Bに会うの久々過ぎて緊張するから一緒に来てくれない?笑」

私「えー。私会ったことないから私こそ緊張するし、2人っきりを邪魔したら悪いじゃん 笑」

A子「お願い!おじさん、おばさん良いよね?私も一緒に連れて行っても!」
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コメント(6)
  • ひたすらにヤバすぎる

    2021/02/19/17:48
  • えげつないわ

    2021/02/19/19:00
  • 怖すぎ

    2021/02/20/11:39
  • 以前友人と談笑しながら歩いていた時にホームレスの方と目が合ってしまい、罵声を浴びせられた事を思い出して震えが止まりません・・・
    追い詰められたヒトは何をするか分かりませんね・・・

    2021/02/20/14:16
  • エグすぎる
    実話としたらマジ辛すぎてエグいし
    創作ならこれを考えつくセンスがエグい!

    2021/02/22/09:58
  • ひたすら理不尽

    2021/02/23/22:03