エレベーターに現れる自殺した男性の霊

僕の友人が体験した怖い話です。
友人は、1人暮らしをしていて20階建てマンションの9階に住んでいました。

ある日、友人はいつものように仕事が終わりマンションのエレベーターを利用しました。
9階へのエレベーターのボタンを押し、友人は上へ向かいます。
2階、3階と進んで行くと、7階で停止しました。

すると、ドアが開きましたが外には誰もいません。
友人は少し「変だな」と、思い外を見ています。
もう一度、9階のボタンを押すとドアは閉まり上へ動きました。

その時、背中の方に何か人の気配を感じました。

ゆっくり後ろを振り返ると、30代ぐらいの男性が立っています。
友人は驚きました。いつ乗って来たのか分からないのです。

ふと思い出したのは7階で停止した時です。
しかし、ドアの外には誰もいなかったはず。
そして、エレベーターは9階に着き友人が降りようとした時です。

後ろにいる30代の男性が、友人の腕を掴みました。
友人は怖くなり外に出ると家へ走って逃げます。
ドアの除き穴から外を見ると男性が立っています。

10分後、もう一度友人が見ると男性はいませんでした。

次の日、友人はいつものようにエレベーターに乗り家を目指します。
すると、また7階で停止し後ろを見ると同じ男性が立っています。

さすがに怖くなった友人は、隣に住む女性に聞いてみました。

「あのー、エレベータに乗っていたら7階で止まって男性が中に現れるんです。何か知りませんか？」

すると、女性は言いました。

「このマンションで2か月前ぐらいに男性が飛び降り自殺したみたいですよ。住んでいた階は、7階らしいです。飛び降りた時間は、夜の7時30分ぐらいみたいです。」

と、衝撃の事実を教えてくれました。
友人は、ふと思いだしエレベーターに乗っている時間帯は、夜の7時30分ぐらいなので、次から時間を変える事にしました。
すると、男性は現れなくなったそうです。