病院での出来事

でも大部屋だからTVも観れずとても苦痛でした。

最初の二か月くらいは下半身が自分の意志では動かせない状態だったので、

寝返りを打ちたくなったらナースコールで看護師さんを呼んで寝返りを打たせて

もらっていました。

病室のドアがどの部屋も解放されていて私のベットからは廊下が見え

消灯されると、廊下の非常口の緑のライトだけがぼんやり見える状況でした。

そんなある日、消灯時間を過ぎ寝れずにいて携帯をずっとポチポチしていました。

何時間か経ち少し眠くなってふと廊下を見た瞬間金縛りのようなものにあいました。

体が動かせず、声も出せずにいた時廊下から黒い影のようなものがこっちに向かって

来るんです。影というより黒い人？わかりやすく言うと名探偵コナンってありますよね？

それの犯人みたいな感じです。

ゆったりゆったり歩み寄ってきてでも目もつぶれず凝視するしかなく冷や汗のようなもの

が垂れてくる感覚を今でも覚えています。

ゆったりゆったりちょうど自分の足元のほうまで来たその時急に体が言うことを聞くように

なった矢先に（フワッ）と黒い人のようなものが消えました。

特別霊感もあるわけではない私が生涯で唯一起きた心霊体験です。

それから何か月か入院しましたが、その後はあのようなことは起きず今現在でも

そのような体験は無く元気に過ごしています。

本当にあの黒い人のようなものは何だったのか今では知る由もありません。