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心霊

あかりさんさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

霊能力は無いほうがよい
短編 2022/05/30 23:35 1,069view
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私の家は代々霊能力の高い血筋の一族ではないかと思っています。

私の父は、高い教育を受けた人だったのでそういう能力の存在を受け入れませんでしたが、私の母は、そのことがわかっていました。

私が小さい時に家の中に時々知らない人がいて、誰とも話をしないでじっと座っていることがよくありました。

よく見ると甲冑を着ていて髪もボサボサの人でしたが、私の方を見てほほ笑んでいました。

私がそのことを母に言うと、「そうか、お前もそうなのか?わかったよ。その人はいい人だし、無口な人だから構わなくていいよ。」といわれたのを覚えています。

そして母は「そのことを、お父さんに言ってはいけないよ。また知らない人にも言ってはいけないよ。」と言われました。また二階には誰もいないのに、良く子供たちが走り回っている音が聞こえることがありました。そのことを母に言うと、「そうか、誰かいるのかもしれないね。でも一緒に遊んだらいけないよ。連れていかれるからね」と言われて、戒められるのでした。

母は、私が中学生の時に交通事故で亡くなってしまい、私と父の二人暮らしになりました。父の世話は私がするようになって二人暮らしが始まりました。ある時父と食事をしていると、久しぶりに二階で子供たちの遊ぶ音が私には聞こえました。当然父には聞こえていません。

それで父の目を盗んで、二階に上がってみました。二階に上がって音のする部屋の扉の前に来た時に、何か中から声が聞こえました。「入ったらあかんよ。扉をあけてはいけない」という懐かしい母の声でした。

その声に私は扉のノブに手がかかっていたのを思わず外したのでした。

その後、近所の知り合いに頼んでお祓いをしてもらい、それからそういうことは無くなりました。

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コメント(1)
  • お母さんは亡くなっても主のことが心配で助言しに来たんだね。
    いいお母さんだよ。

    2022/06/01/13:02

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