廃墟ホテルの御札が貼ってある部屋

これは僕が大学生の頃、友人と二人でドライブしていた時に見つけたホテルで起きた少し怖い体験談です。

僕と友人が山をドライブしている時にふと建物が見えた。

近くで見るとそれは廃墟のホテルでした。

僕は怖がりなので、そのまま通り過ぎようしたのですが、友人は心霊スポットに行くのが好きなタイプで、「ちょっと寄っていこうと。」と言いました。

僕は行きたくなかったが、怖がっているのをバレるのも嫌なので、渋々、廃墟のホテルに入る事になりました。

中は、散々なありさまで、ガラスの破片等が散らばってあり、所々にヤンキーがやったであろう落書きもあった。

少し入っていくと、扉があった。

その扉には数え切れないほどの多くの御札が貼っており、気味が悪かった。

友人はその扉を開けようとしていたが、錆びているため、開けることが出来なかった。

仕方なく友人は写真を撮ったりして「写ってないかなー？」とか言って遊んでいた。

時間もたったので僕は「そろそろ帰ろうぜ。」と言うと、友人はトイレをしたくなったと言い、なんとさっきの御札が貼りついている扉に小便をかけた。

友人はトイレを済まし、僕たちは何事もなく帰っていった。

寝たら大体のことを忘れる僕は次の日にはホテルの事など頭にはなかった。

学校に行くとその友人は来ていなかった。

僕はなんとなく昨日のことを思い出してラインをしてみたが返答なし。

その後、数日間連絡がつながらなくて、家に行ってみようかなと思った時に元気そうな姿で友人が学校に来ました。

「なんで連絡返さなかったの？」と聞くと、僕とホテルの廃墟に行って解散した次の日、高熱がでて、体中に蕁麻疹が出たみたいでした。

病院に行って薬も貰っても体は良くならなかったみたいで、お祓いをしているお寺に行って、お祓いをしてもらうと次に日に治ったみたいです。

お寺の人は原因等は言わなかったみたいですが、「もう行っちゃ駄目だよ。」とだけ言ったみたいです。

ただ、廃墟のホテルと高熱や蕁麻疹の発症のタイミングが合っただけかもしれませんが、僕にとっては怖い体験談でした。