小学生の頃、友達から、「隣の家の人が夜中に庭へ人のようなものを埋めているのを見た」と相談されました。
友達が言うには、夜中に物音がして窓から外を見ると、ちょうどそこから見える隣の家の庭で、怪しい動きをしている人影を見たのだそうです。
人を埋めているなら事件だし、でも見間違いかもしれないし…。
友達は、自分の見間違いかもしれないと思って、両親に相談出来ずにいたようなのです。
友達の話しを聞いていた私とあと数人のクラスメイトは、件の家の庭へ確かめに行くことにしました。
友達の家に私と他の2人とで泊まり、夜中に家を抜け出して、隣の家の庭を見に行くことにしたのです。
当日の深夜3時頃、友達家族が寝静まり、そして隣の家の電気がついていないことを確認して、皆でそっと家を抜け出しました。
そして隣の家の庭へと忍び込んだのですが…。
友達が言う通り、庭の片隅に何かを埋めたような、土がこんもりとしている箇所があります。
そっと近づいて、友達が持ってきていた懐中電灯でその場所を照らしながら、他の子達で土を除けていきました。
数分くらい土を掘り返していると、何か柔らかいものに手が当たる感触がしました。
何だろうと思って更に掘り返すと、そこにはなんと、切断されたような犬の首がいくつもあったのです。
私も他の子達も、もうパニック。
ギャア―と叫んでいると、隣の家からバタバタと足音がして、男の人が出てきました。
そして私達が庭を掘り返したことに気づいたのか、「見たな…、お前ら、それを見たな…、もうおしまいだ…」と言いながら迫ってきたのです。
私達は男の人に掴まらないように、必死に走って友達の家へ逃げ込みました。
友達家族は皆起きていて、「どうしたの？」「どこに行ってたの！」と問い詰めてきます。
私達が必死に事情を説明すると、友達家族は一応ということで、警察へ通報してくれました。
後日知ったのですが、隣の家の人は精神を病んで、呪術と称して犬の首を切断し、庭に埋めたのだそうです。
その犬は、ご近所で行方不明になっていた飼い犬達でした。
友達曰く、温厚なお隣さんがまさかあんなことをしていたとは…。
怖い