今も存在する「出る」セレモニーホール

葬式泥棒という言葉が頭をよぎりましたが、私たち3人がいる背後で、再び物音が響いてきたのです。
一斉に物音がした方向を振り返り確認するも、誰もいません。
恐怖を感じたので、急いで上に戻り雑談をしていると、今度は金属製の大きい灰皿が倒れた音が響き渡ってきました。

急いで階下を確認に行ったのですが、倒れているはずの灰皿は、倒れてなどいません。
倒れて音がしたはず！とその場にいた3人ともが思っていましたが…現実には倒れていない。
【ここには何かがいる！】
人ではなく、姿を目視で確認出来ない何者かが、そこのセレモニーホールにはいるのでしょう。

これは後で従兄弟から聞いた話なのですが、私の祖母も同じセレモニーホールで見送っているのですが、祖母の時にも、深夜に物音が響き渡り人影を目撃していたとのことでした。

そして、従兄弟は当たり前のように「ここは出るやろ？俺らの時もそうやったで！」と。
場所柄もあるのでしょうが、なんとも言えない恐怖を一家で味わってしまいました。
現在でも、そのセレモニーホールは存在しています。