テレビに知らない人の顔が映るアパート

これは、僕の友人がアパートで体験した不思議な話です。
友人は、一人暮らしを始めるためアパートを借ります。
「OO荘」という古いアパートですが、

家賃が安く1か月3万円です。
友人は、大家さんから部屋を見せてもらうと室内はとてもキレイです。
部屋は、キッチン、６畳と４．５畳の２つがあり和室になります。

友人は、契約をして一人暮らしを始めたものです。
しかし、住んでから１週間経った頃、不思議な事が起こります。
夜寝ていたら、急にテレビが付いて大音量で流れました。

ビックリした友人は、慌ててテレビを消します。

翌日、またテレビが付き大音量で流れてきました。
友人は、少しずつ怖くなり部屋に、

「部屋に何かあるのかな？」

と、僕に相談して来ました。
最初は、「テレビの状態が悪い」という結論になります。
しかし、その後もテレビは深夜になると急に着くそうです。

不思議な現象は、１０日ほど続き友人は寝るのが怖くなってきます。
僕は、友人を心配して「テレビの周りに塩を置いて置くといい」と、教えました。

友人は、塩を置いたところテレビが急に着く事はなくなったそうです。
安心していた友人は、さらに恐怖を体験する事になります。

夜寝ていたら、今度はテレビの横に置いてある時計が鳴りだしました。

「ジリーン　ジリーン」

友人は、驚いて急いで時計のベルを止めたものです。
寝ようとした次の瞬間、テレビが付き知らない男性の顔が映りました。
５０代以上のおじさんらしく、友人はテレビを消します。

友人は、この部屋に何かあると感じ大家さんに聞きました。
すると、大家さんは、

「この部屋、７年前ぐらいに男性が部屋で自殺したんよ。」

と言います。
友人は、それを聞いた後、数日後にアパートを引っ越しました。