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心霊

黒猫さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

小屋
短編 2021/08/02 21:46 5,858view
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「庭にある小屋だよ!小屋!」

僕は驚いた。

「小屋はだめって婆ちゃんがっ」

僕の言葉が、言い終わらないうちにkは

「ビビってんの?意気地無し」

ここまで言われたら、男として行かない訳にはいかない。

そしてなんだかんだあって結局行くことになった。

小屋の前に来た時、そこだけなんか空気が違うような気がした。

kもビビってたと思う。

でも誰もやめようとは言えず、結局扉を開けた。

鎖と南京錠は着いていたが、木が朽ちていたのですぐ壊れて空いた。

中はずっと下に続く階段があった。

「こうなるって思ってさ」

kは得意げに懐中電灯を取り出した。

下を照らしたが、結構深い階段みたいで下までは見えなかった。

僕とkはゆっくり下って行った五分ぐらい下ったら階段は終わって長い廊下のようなものが続いていた。

その廊下を歩いていくと、鉄の扉のようなものがでて来た。

「これ押して開かなかったら帰ろうか」

kが僕に言った。僕は黙って頷いたが、内心は絶対開かないでくれって願っていた。

その願いも虚しく扉は空いてしまった。

kもそこでは曇った顔をしてたと思う。その奥には首のない仏像や、骨などが落ちていた。

「ひっ、人じゃないよね?」

「そんな訳ないじゃん。多分ネズミかなんかだよ」

僕はkの前で強がったが、内心ビクビクだった。

その時急にkが叫び出してその場で倒れた。

倒れたあと仕切りに
「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ…」

って謝っていたと思う。

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コメント(2)
  • 結局kはどーなったん?

    2021/08/04/18:20
  • なぜ戦わなかったんだ?
    なぜKを助けなかったんだ?
    防空壕か座敷牢かなんかだろ?

    2021/08/09/07:17

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