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不思議体験

キミ・ナンヤネンさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

廃屋で見た物
短編 2021/10/15 00:36 1,030view
アルバイト仲間で肝試しに行った時の話だ。

肝試しと言っても、峠にある廃屋へ行くという、よくあるやつだ。

バイトが終わって深夜の12時すぎに、車を持っているAと、B、C、そして俺の4人で集まった。

早速Aの運転で峠へ向かったのだが、実のところ、噂の廃屋へ行く正確な道を誰も知らなかった。

ただ、廃墟好きのBが大まかな目印を知っているらしいので、Bを頼りに車を走らせていた。

Bが言うには、峠の途中に小さな祠があって、その横から細い脇道へと入るらしい。

出発して1時間ほどして峠に入ると、それらしい祠や脇道がないか4人で探していた。

「それってここじゃないか?」

Cは暗闇で目が効くらしく、すぐにそれらしい祠を見つけ、Aはその先で車をUターンさせてその横の脇道に入った。

脇道を行くと、わずか2~3分であっけなく1軒の家に辿り着いた。

「ここか…?こんなに簡単に見つかるとは…。」

車が数台停められるであろう広い庭に車を停め、4人は降りた。

家は豪邸とまではいかないが、かなり広い平屋作りで、既に10年以上も誰も住んでいない事が一目でわかる、いかにも廃屋というものだった。

4人で正面の玄関に行くがドアが開かなかったので、AとB、Cと俺で手分けして家の左右から中に入れる所を探すことになった。

しばらくして

「おーい、こっから入れそうだ!」

Cの声に従ってA,Bがこちらに合流してきた。

裏の勝手口のドアのカギは誰かによって壊されていて、そこから入ることにした。

全員がスマホのライトを点けて中に入ると、床はあちこちに穴が開き、壁にはお約束の落書きがあった。

「これはけっこう人気のスポットのようだな。」

俺がそう言うと3人は少し緊張が取れたのか、足元に気を付けながらもどんどん中へと進んでいった。

すると、Cが

「何か線香の匂いがする。」

と言うと、確かに全員が線香の匂いに気が付いていたので、Cの後を付いて行った。

臭いを辿って行くと、そこは広いお座敷だった。

全員でお座敷に入ると、そこには立派な仏壇があった。線香の匂いはここから発せられていた。

ところが、よく見るとその仏壇は何だか妙だった。

仏壇は、この廃屋にありながらピカピカにきれいに磨かれていたのだ。

つまり、つい最近誰かが仏壇の掃除に来ていて、線香まで上げていたという事だ。

しかし、もっと妙なのは、数本の線香からかなりの煙が出ていたにも関わらず、ほとんど短くなっていなかったのだ。
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コメント(2)
  • だ、誰かが直前に供養していた…?
    めっちゃ怖い

    2021/10/15/08:46
  • 近くに誰か隠れてたんじゃないですか?

    2021/10/15/09:41

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