おばあさんが消えた！

私が小学校低学年の時、叔母と遠足のおやつを買いに行った帰り道での話です

その時は夕方で大分暗くなっていましたが、まだ完全に日が暮れてはいませんでした　
自宅に帰る途中、いつも通る道と住宅街で整備はされているものの、人通りの少ない近道があるのですが、この時は叔母がいるという事もあり、近道の方を通って帰宅する事にしました　
近道に入って少しした所で、建築中の家の敷地から泥で汚れた格好のおばあさんがフラッと出てきました　

建築中の家の敷地から出てきたので、ここで作業をしている人かな？と思い、驚きはしたものの目の前を横切っていくおばあさんを見ていました　
おばあさんはそのまま反対側の脇道へとゆっくり歩いて行きました　

私は叔母と二人で「急に出てきてびっくりしたね」という話をしながら、そのまま歩き出そうとしたのですが、先ほどのおばあさんの事が気になり、そのおばあさんがふらふらと歩いて行った脇道の方へと戻っていったのですが、おばあさんは既に姿がありませんでした　

その脇道は高いコンクリート塀や土台を高くしている住宅で玄関まで階段を上る必要のある場所な為、短い時間で隠れる様なスペースが無く、非常に遅いスピードであるいていたので、一瞬でいなくなったしまった事に非常に驚きました　

あのゆっくりとした足取りで反対側の道路まで歩くのは難しい距離で、確認に戻ったのもすれ違った直後ですから、一瞬にしておばあさんが消えてしまったという話です