隣人はキ○ガイ

「やっぱりか〜」

前回同様ことの経緯を説明すると

「ああー前の僕の言い方がまずかったかなーすみません私の方から厳しく言っておきますので」

夫はさすがに
「いえいえ毎度毎度申し訳ないですから私たちで直接話します」
と言ったが

「いえ、あのおばあちゃんは扱いが難しいんで慣れている私がうまく言った方が円滑にことが進みますから」

と彼が言うので

彼の言葉に甘えることにした

「本当に毎度毎度申し訳ありません」

今度何かお礼をしなきゃいけないなと夫と話ながらかなりホッとしていた

そしてやはり翌日からうんこは放置されなくなった

その頃からだっただろうか２日に１回くらいのペースで

軒先に町内会長が現れ、話しかけてくるようになった

洗濯物を干している時や買い物の帰り

玄関の掃除をしている時にふっと現れて話掛けてくるのだ

彼はとても話好きなようで

長い時で１時間、短くても３０分は話が続く。

話す内容はたわいもないことで正直うんざりしていたが

色々助けてもらった手前無下にすることもできず

最初の方は丁寧に対応していた

しかしそのうち

できるだけ彼に出くわさないように出かける前は外を確認してから出るようにしたり

洗濯も２階でするようにしてやんわり気づいてくれないかなー
なんて思っていた。

そんな生活が３ヶ月ほど続いた時

インターフォンが鳴った

「ちょっと相談があるのですが….」

町内会長だった

玄関を開けると彼と彼の息子が立っていた