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不思議体験

鬼多見林檎さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

祖父母の家にて
短編 2021/03/12 03:30 1,950view

両親の離婚に伴い、小学校から高校卒業まで過ごした祖父母の家で、体験した出来事です。

東北の田舎にある家と行っても、平成初期に立て替えているので、築10年ぐらいの綺麗な家。
住居部分は2階建てですが、その下に車庫があるため、実質3階建てという造りとなっていました。
2階に私たちの部屋があり、ご飯やお風呂を除き主に2階で過ごしてました。
ちなみに私は自分の部屋よりも、パソコンとテレビが置いてある2階の広い部屋がお気に入りで、寝る時もそこに布団を敷いていたぐらいでした。
一応父の部屋も兼ねていたのですが、仕事の関係で週に1回ぐらいしか帰宅しないので、自由に使ってました。

この家に来てから最初に体験したことは、金縛りです。
トータルでは10回以上でしょうか、年に1回は必ず体験していました。
金縛り中は何か怖いものを見たことは無かったのですが、天井にいる何かが笑っていて、必死に手を叩いて追い払おうとしていたことが一度ありました。
ただ、金縛り中は半覚醒状態で夢と現実がごっちゃになっていた、という説明で片付けることができますし、私もそう思っています。

ここから先に書いていくことは、何歳の何時ごろの出来事なのかは、はっきりと覚えてないです。ただ実際に体験したことです。

パソコンでネットサーフィンをしていた時に、いきなり後ろの扉がバンっと開く。
窓を開けていたとしても、勢いよく開いたことは後にも先にもその1回だけでした。
そもそも、あの日は窓を開けていなかったとはずですし、強風なんて吹いてなかった。

目が覚めてごろごろしていた時、楽しそうな子供(3〜5歳くらい?)の声が家の周りを駆けた。
キャハハと言う楽しそうな声が一瞬だけど、はっきりと聞こえました。
もしかしたら、布団の周りだったのかもしれません。
時間帯は明け方だったような気がします。
ただ怖い感じはしませんでした。
金縛りにもなってないです。

夜寝ようとした時に、ズズッ、ズズッと、何か引きずるような、這っているような音。
その日は怖くて下に降りて、祖母の布団に潜り込みました。
次の日屋根に雪が積もっていたのを見て、なんだ雪か、と胸を撫で下ろしたのですが、よく考えるとそんな音がしたのはその夜だけでした。
蛇かなと思ったこともあるのですが、雪が積もるような冬の夜なのに、蛇は動けるのでしょうか?

見知らぬ人の横顔が前を通りすぎる。
これはパソコンに夢中になったある日、急に現れて消えました。無表情でした。
この顔はその後階段を降りようとした時にもふっと前を通り過ぎて消えました。
それ以降は現れてません。

以上で、私の体験談は終わります。
全部私の勘違い、見間違いで片付けることができるのかもしれません。
しかし全て真実だとしたら、祖父母の家にはなにかあるのでしょうか。

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