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心霊

峰さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

死んだほうがいいよなぁ!
短編 2021/11/05 21:45 1,432view
知人から聞いた話である。

Kくんはあまり素行の良く無い学生だった。
いわゆるヤンキー。柄の悪い行いはたいていやってきた。
その日、Kくんは彼女をバイクの後ろに乗せて、夜のデートに出かけた。

目的地は地元で有名な展望台だ。
お金のない学生なので、夜景を見ながら、買ってきた缶ジュースを飲みつつただイチャイチャする。
盛り上がってきたところでさあ彼女の家へ……となったのだが、Kくんは急にトイレに行きたくなった。
しかし、展望台があるような山の中だ。近くにコンビニは見当たらない。
仕方なく、備え付けられているトイレに駆け込んだ。
帰ってくると、彼女が青い顔をしている。

「ねえ、ここのトイレさあ、裏っ側がお墓だよ」
「え、マジで?」

Kくんがトイレの裏側を覗くと確かにお墓になっている。

「なんだよ、気持ち悪いーな。最悪じゃん」

柄の悪いKくんは、苛立ちとノリに任せて、お墓の一つに蹴りを入れてしまった。
そしてそのまま彼女をバイクに乗せて帰路に着き、Kくんは彼女の家に泊まった。

翌朝、Kくんが起きると、彼女の様子がおかしい。
青ざめながらKくんの顔を見て、「……なんともないの?ねえ?」と変なことを聞いてくる。

なんだよ、とKくんが尋ねると、彼女はこんなことを言い出した。

昨晩寝入った後、誰かがボソボソと喋る声で彼女は目を覚ました。
よく聞いてみると、隣で寝ているはずのKくんの声だ。
寝ぼけてるのかな?と思ったが、それにしてはずっとボソボソ喋っている。
変に思って聞いていると、だんだんとその声が大きくなってきた。

「……はい……はい……そうです……はい……」

何か会話をしているような声だ。
彼女は不気味に思ったが、Kくんの声は止まらない。

「はい……そうなんです……はい……です……俺は……方がいいんで……はい……」
「ねえ、ちょっと、何言ってるの?」

我慢できなくなった彼女が、Kさんに声をかけた。すると、突然Kくんのボソボソ声がハッキリとした。

「そうです。俺は死んだ方がいいんです」
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コメント(2)
  • 怖すぎ泣いた

    2021/11/06/11:31
  • ここ最近で一番ゾッとした

    2021/11/06/20:39

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