カラオケ店でイタズラする幽霊

この話は、今から1年前ぐらいに遭遇した実話です。
僕の住んでいる家から、1キロぐらい離れた場所にカラオケ店があります。
部屋数は、6個ほどしかありませんが比較的人気のお店です。

僕は、5回ほど利用した事がありました。
ある日、友人2人とカラオケをしに行った時、店員に「1番奥の部屋」を案内されます。
初めて入る部屋で、他の部屋と変わりない空間です。

僕達は、食事とドリンクを注文します。
もちろん、3人分のドリンクと料理になります。
数分後、女性店員は、料理を持って来ると4人分でした。

「あれ、3人しかいませんよ。」

友人が言うと、

「電話で注文した時、4人分の料理とドリンクを依頼しましたよ。」

と、女性店員が言いました。
少し変だと思いながら、3人分だけで済ませて1人分は返品しました。
そして、食事をしながら順番に歌を唄っていた時です。

電話が鳴ります。
僕が受話器を取ると、男性の声でこう言いました。

「なんで、僕の料理とドリンクを返すんだ。僕も食べたかったのに。」

と、話て来ます。
僕は、返すように言いました。

「あなた、誰？」

僕がそう言うと、電話は切れます。
その店は、女性定員が2人しかいない日です。
その後、歌を唄っていると、急にボリュームが大きくなり大音量が部屋に響きます。

また、友人の一人がカラオケの曲とは違う歌を唄い出します。

「おい。何歌ってんだ。曲違うだろう。」

友人の様子が変でしたが、その後普通に戻りました。
少し怖くなった僕たちは、カラオケが終わると受付へ行き電話の人を話します。
すると、女性店員の一人が、

「あの部屋、幽霊が出るみたいです。電話などでイタズラするようです。」