住む人が入れ代わり立ち代わりの借家

私の実家の路地を挟んだ数軒先の家の事です。

その家は借家にしている家だったのですが、住む人が入れ代わり立ち代わりでした。
私の母親が近所の人から聞いた話ではどうも、幽霊らしきものが出るとのことでした。

その家の大家さんも、なかなか店子さんが定着せずに困っていた様子です。
その不思議な現象がどのようなものかまでは詳しく知りません。

そしてある時に、困った大家さんが霊媒師のような方を頼んで除霊をしてもらったそうです。
その霊媒師さんの話では、大変強い霊がその土地についているそうで、結局霊媒師さんも除霊をすることが出来なかったそうです。
そうなると、いよいよだれも住もうとする人がいなくなってしまいました。

その家の大家さんは、その家の周囲数件を借家にしていたようで、結局数軒分を全て更地にしてしまって、現在は月極の駐車場にしています。
私が実家に帰ったときに、更地になった場所を見に行こうかとも思ったのですが、やはり、霊媒師さんでも除霊できないといわれるほどの強い霊がいる、と聞いていたために怖くなって見に行くことをやめてしまいました。

それでも実家に行くたびになんだか気になってしまいます。
それで、普段は通らないのですが車でその更地の前を通ってみました。
一見何の変哲もない駐車場だったのですが、よく見ると駐車場の一角にほこら、というのでしょうか、仏像のようなものをまつってありました。
きっとその場所がその問題の家があった場所なのでしょう。なんとなく気持ちの良いものではありませんでした。
それ以降はもうそこの通りは通らないようにしています。

特に何かが起きたわけではないのですが、個人的に怖くて印象深かったので投稿してみました。