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心霊

BIOテルミさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

風呂場の手形
長編 2023/03/20 20:55 3,604view

母「あんた話聞いてたんか!?明日父さん朝早いから静かに入れって言うたやろ!?なんで今日に限ってこんなでかい音たてるんや!」
兄「え?何?どういうこと?」

母「はあ?寝ぼけんてんのか?」
兄「いやでかい音なんか立ててへんって。」

母「いやあんたさ、K(私)もM(弟)もあんたの音で起きてんねんで!?父さんは起きてないからよかったけどなあ!」
兄「それやったら俺だって気づくやろ。どういうこと?」
母「もうええわ。はよあがって寝なさい。」
兄「はあ・‥」

兄は訳のわからないままでしたが、疲れていることもあって早めに風呂を上がり、就寝しました。

次の日、私が起きて一階に降りたときのことでした。

母「Kおはよう。ちょっとさ、気持ち悪いことあったんやけど聞いてくれへん?」
私「どうしたん?」

母「あんな、ちょっと風呂場きて。ここにさ、手形あるん見える?」
私「うん・‥」

風呂場の扉に小さい手形がありました。
母「昨日兄ちゃんからきいたんやけどな、・‥」

そう言って母は兄が昨日体験したことを話してくれました。
母「ありえへんやん。こんなところに手形つくなんてさ。しかもあんた背伸びしてもとどかんやろ。Mにも聞いたけどそんなとこに手形なんか付けへんってさ。あんたちょっとさ、ここに手合わして見てくれへん?」

内心気持ち悪いのでいやでしたが、恐る恐る手を重ねてみました。
私「え・‥、ちっさ。」

母「やんな、ちっさすぎるよな。Mの手でももっと大きかってん。」
私「え、じゃあさ、昨日のめっちゃうるさかった音って、・‥これ?」
母「そうかもしれへんな。あんたもいつもより事故とか気いつけや。こういうのって身内巻き込んだりすることもあるしな・‥」
私「わかった。」

その後私は支度をして学校に行きました。

その日の夕方です。私が家に帰ると、家族全員そろって、不穏そうな表情で兄を取り囲んでいます。
私「ただいま・‥どうしたん?」
母「兄ちゃん今から病院送ってくるわ。」

私「え・‥?」
母「帰ってきてからまた話すわ。」

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