興味本位な行動

僕の背中に冷たい何かが通る感じがしました。

少し寝たら部長に電話して謝ろう。
僕の頭の中はそのことでいっぱいでした。

しかし、家について間もなく僕の携帯電話が鳴りました。相手はサークルの先輩で、部長の車が事故を起こしたという内容の電話でした。

電話をくれた先輩が、最後の送り先だったようで、先輩が下りて間もなく部長の車は事故にあったそうです。

心霊クラブのメンバーは、そのあとすぐに警察に呼ばれ軽い事情聴取を受けることになりました。僕は、部長の事故は心霊的なことじゃないかと疑い警察にかなりしつこく状況などを聞きましたが、詳しく教えてくれずただわかったのはドライブレコーダーの映像が普通じゃなかったという事だけ教えてくれました。

しかし、その映像は見せてはもらえず、部長の家族の了承を得て破棄されてしまいました。
その後も、僕は自分のせいでこんな事態になった可能性があると思い、警察に何が写っていたのかしつこく聞きに行くと、一言だけ「警察でも取り締まれないこともある」と話しました。

結局のところ、何が写っていたのかわかりませんが、僕たちが撮った写真やビデオには信じられないぐらいの怪奇現象や心霊現象が写っていました。
特にはっきりしていたのは、「返してくれ」という男性の声でした。
また、部長の遺品の中に僕がイタズラで入れた鍵はなかったそうです。

それいらい、心霊系は避けています。２度と悪戯をすることもないと思います。