ある弁護士の話
投稿者:キミ・ナンヤネン (87)
長編
2022/10/31
01:01
6,661view
「私の望みは、その『きっかけ』を研究して突き止めていただきたい、それだけなんです。」
「私はその研究をしようとしたんですが、研究所からNGが出て、こんな物置みたいな部屋に追いやられたんです。これ以上は勘弁してください。」
「ちょっと待ってください、若者の人生がかかっているんです!」
「残念ですが、犯罪に関わる事に私は協力出来かねます。このくらいでお引き取りお願いできませんか。」
「彼は現役で東大に入った、将来ある有望な人間なんです!何とか彼を無罪にする手助けをお願いします!どうか彼を助けてください!彼を、いや、私の息子を!」
アイスコーヒーは口を付けないまま、すっかりぬるくなっていた。
前のページ
3/3
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 7票
公私混同になっていませんか。
過剰防衛でも、ふつうの精神状態なら償うべきです。
>公私混同になっていませんか。
>過剰防衛でも、ふつうの精神状態なら償うべきです。
これはそういう話です。
この弁護士は何か妙な方法で解決しようとしているのですよ。
決して解決にはなってはいませんが。
作者より
そう来ましたか···