ペット霊園の闇

私の夫は昔産業廃棄物処理業者をしていました。

もう何十年も前なので、もうお話ししてしまってもいいのではないのかと思いました。

主に夫はバキューム車に乗っていました。

バキュームでは、お客様の住宅や法人様の浄化槽を汲むのが主な仕事でした。

今まで浄化槽でいろんなものを汲んできました。

今回はその中で1つお話をしたいと思います。

いつも通り業務をこなしていると、社長から「キミ、これから○○霊園に行って汲んできてくれない？緊急らしいから頼むね」と言われすぐに向かいました。

そこはペット霊園で、主にワンちゃんや猫ちゃんのお墓がある所なのですが、たまに不定期でペットの譲渡会もやっていると聞きました。

早速到着したら、建物の管理人さんから「いきなりですみませんね～。詰まっちゃったみたいで。お願いします。」と言われ早速汲むことになりました。

汲んでいると、血なまぐさいような獣臭いような臭いがしました。

浄化槽の大きさ的に半年は汲まなくて大丈夫な所なのに、2か月くらいで満タンになっていることに夫は不思議でしょうがなかったと言っていました。

ずっと汲んでいると、ホースに詰まりを感じました。

よく見てみると、動物の毛が大量に絡まってホースに詰まっていました。

夫は今までの血なまぐささや動物の毛で、ゾッとしましたが仕事を完遂させて会社まで戻りました。

しばらくしてから、そのペット霊園での噂を聞いたそうです。

そのペット霊園で譲渡会をして、売れなかった犬猫をその場で解体して細かく刻みトイレに流しているそうです。

それを裏付けるように、そのペット霊園からは高額な費用が会社に支払われたと聞きました。