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不思議体験

プラムさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

変な家族
短編 2022/07/23 20:40 1,192view
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夫が育った町は実に不思議な町でした。
近隣の市も合併を嫌がるような、癖のある町でした。

そんな町で育ったので、夫はたくさん不思議な体験をしています。

夫は昔少年野球に入っていました。
そこまでガチな感じではなく、緩く楽しみながらルールや礼儀を身につけることを目的としたチームでした。

そこの町では、一カ所だけグラウンドがあったのですが、グラウンドの真横に一軒家がありました。
その一軒家は、夫の小学校の同級生が住んでいる家だったそうです。

当時野球チームが休みの時に、その同級生のお家にお邪魔したことがあるそうです。

仮にA君としておきます。

A君の家にお邪魔したときから、嫌な感じがしたと言っていました。
なぜだか家の中が暗いと言っていました。

それでもA君と、2階にあるA君の部屋で遊んでいるとA君のお母さんがお茶菓子を持ってきてくれました。
なんだか元気がないんだけど、目だけがギラギラしていたのが印象的だったと話していました。

そしてA君としばらく話しているとA君の妹がやって来て奇声を発しました。
夫は家の異様な雰囲気と、A君の妹の奇声に怖くなり「帰るね」と言ってA君の部屋を出たら、家の天井の方からゴニョゴニョ声が聞こえます。

反射的に声のする方を見ると、骨と皮だけの体にツルツルの丸い頭をした人のようなものが二人、天井近くの部屋にいたそうです(ドアはなかったので部屋の中が見えるような感じだったようです)

でもこの家には3階はないですし、梯子も届きません。
A君に夫が「A君ちって何人家族?」と聞くと「4人だよ」と言っていました。

夫はこの家や、家族の異常さに怖くなりそそくさと玄関で靴を履いていると後ろからA君が「このことは誰にも言わないでね」とボソッと言っていきました。

そのまま夫は振り向きもせずにA君ちを後にしました。
それから1週間くらいでA君一家は引っ越して行きました。

元々不登校気味のA君だったのでみんなは、家族の都合で引っ越したとしか思っていません。
しかし夫は、A君ちの秘密を自分が知ってしまったから引っ越したんだと言っていました。

未だにあの乳児のような恰好した二人は何だったのか、なぜあんなところでいたのか分かりません。

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関連タグ: #事故物件#声#学校
コメント(1)
  • 宇宙人やもしれませんね。

    2022/11/08/21:52

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