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心霊

プラムさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

幻のにおい
短編 2022/11/08 08:18 605view

その時は晴れた朝の日、自宅で洗濯を干している時でした。
もうそろそろ洗濯物を干し終わろうとしてベランダから出ようとしたその時、
2年程前に亡くなった祖母のにおいがふわふわと、私の肩口からただよったのです。

兄弟が祖母の家にでも行ってきたのか?祖母の遺品が近くにあるのかなと周りを見渡してもそのようなものはありませんでした。

祖母が亡くなる前から様々なショックな出来事や、亡くなってからも近所や親せきの間でとても嫌なことが続き、
心を壊していたこともあり、しばらく祖母の家がある町には全然行っていませんでした。

不思議に思いインターネットでリサーチしてみると、スピリチュアルの点から見たことと、
『幻臭』として自身の脳の記憶から発生しているパターンと、二つの見方があることがわかりました。

スピリチュアル的な見方をした時、インターネット上の「とてもかわいがられていたんですね」というワードを目にして、

涙がたくさん流れてきました。

母親に話すと、あんたが祖母の方に行かないからあんたのところに来たんじゃないかと言うのです。

亡くなった祖母だけではなく、父親のにおいも2,3度感じたことがあるのです。

父親は20年ほど前に亡くなっており、もう家の中で父親のにおいは漂うはずがない程、年月が経っています。
しかし、父親が主に過ごした実家の1階から、時に父親の愛したにんにくと、父親の体臭のような口臭のようなにおいがしたのです。

芳香現象と呼ばれていることもあるようですが、亡くなってもそばにいる証なのでしょうか。
それとも自分の脳内の存在感から来ているのでしょうか。

ありがたく思いながら、気を引き締めて生きようと思いました。

きっと亡くなってカタチはなくても、見ていることもあるのかもしれないと思って。

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関連タグ: #事故物件#記憶#遺品
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