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呪い・祟り

八尺マンさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

見知らぬ写真
短編 2022/06/26 15:27 3,779view
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目の前に海面がある。
そして、何より怖いのが写真端に右腕が移っていて、それはどうやら俺の右腕のようなのだ

俺がよく着るシャツと見覚えのある太さの腕だった

なんなんだ?
これはほぼ間違いなく俺の腕だ
だけど、俺は海に行った覚えはない
海に入った覚えも

だが、この写真を見る限り、俺は海に入っている
それも服のままでだ

俺は怖くなった

次はどうなる?
このままいけば、次の写真は海底で、俺はおぼれているんじゃないか?

いや、そんな馬鹿な
でも、この写真は確かに

俺は何がなんだかわからなくなり、俺の友達に相談することにした

俺の友達は最初、まったく信じてくれなかったが、俺の必死な様子と海の写真を見て、どうにか信じてくれた

「うーん。無理矢理解釈するとしたら、お前が夢遊病にでもなってお前が知らない内に海にいっていて、そこで偶然写真が撮られただけど、かなり苦しいな」

「夢遊病って。そんなの俺にはないよ。だいたい、俺んちから海までどれだけかかるって話だ」

「わかっているよ。こうなったら、しばらくは俺んちに泊まれよ。どの写真も深夜っぽい写真だから、万が一、夜にお前がどこか抜け出さないように監視してやるよ」

「それしかないか。すまんが頼むよ。なんなら、縛り付けてもいい。とにかく怖いんだ」

「さすがにそれは出来ないけど、まあ、夜はお前の寝る部屋に外から鍵かけさせてもらうよ。トイレは簡易トイレ用意してやるからそれでしてくれ」

持つべきものは友達だ
俺を夜中だけ監禁してくれることになった

しばらくは、特段変わったことはなかった

しかし、10日経って、この生活に慣れてきた時だった

ふと俺は目覚めると部屋の扉の前に立っていた

「え?」
俺はベッドで眠っていたはずだ

いや、それより問題なのは、部屋の扉がボコボコに変形していることだ

自分の手を見てみると、血まみれで右手の人差し指があらぬ方向に曲がっていた

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