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呪い・祟り

八尺マンさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

見知らぬ写真
短編 2022/06/26 15:27 3,817view
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「ぐううう。いてててて・・・」

気が付いた瞬間に激痛が走る

何だ?

何が起きているんだ?
俺が目の前に広がる異常に戸惑っていると扉が開いた

そこには真っ青な顔をした友人がいた

「お前、正気に戻ったのか?」

正気?
どういう意味だ?

友人は何も言えないでいる俺に言葉を続けた

「お前、さっきから狂ったようにこの扉を開けようとしてたんだぞ? 何度も何度もぶん殴って・・。俺、何度もやめろって叫んだんぞ」

扉をぶん殴っていた?
そんな馬鹿な

だが、ボコボコになった扉や血まみれな手はそれを事実と証明していた

「俺、やっぱりおかしいんだな。俺、病院にいくよ」

「ああ。そうだな。悪いけど、俺にはどうにもできそうにない。ん? なんだこれ?」

友人は何かに気付いた
ベッドの上、そこに何枚もの紙が散乱している
そこには何か書かれていた

「これから死にます」

「これから死にます」
「これから死にます」
「これから死にます」
「これから死にます」

すべての紙にびっしりと書かれていた

それから俺は精神病院に入院した
治療をうけ、家に帰ることができたのは、入院をして数か月も後になってからだった

幸い、それからは俺の奇行が見られることはなく、落ち着いている

あの時の俺は部屋から抜け出し、海に身投げするつもりだったのだろう

病院の先生は重度のストレスのせいと言っていたが、ホントにそうなのだろうか

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