某有名漫画の聖地に出る女の幽霊

群馬県S市には、走り屋にとって「聖地」とされる心霊スポットがあります。

それは温泉街と湖をつなぐ山道で、民家や車通りがほとんどない寂れた場所です。

しかし「攻めてください」と言わんばかりのヘアピンカーブがたくさんある場所なので、かつては走り屋たちが大挙してここに押し寄せてきていたと言います。

今では警察の取り締まりや暴走抑止のための道路整備の甲斐もあって走り屋はほとんど見なくなったそうですが、某有名走り屋漫画の舞台の元ネタとなったこともあり今ではその漫画のファンがスポーツカーやハチロクに乗って訪れることが多いのだそうです。

……そこではなぜかとうふ店の車を見かけることが多いのだとか。

それはさておき。

走り屋の聖地と言うと事故って崖で散った走り屋たちの霊が出そうなものですが、そこで出るのはほぼ必ず女性の霊なんだそうです。

それも白い服を着てぼーっと立っているという日本のおばけとしてはとてもスタンダードなタイプなんだとか。

今では走り屋が活動できないようになっているため彼女による事故はほとんどないらしいですが、昔は彼女を避けようとして崖に落ちたり、山にぶつかったり、コースアウトして転落するような事故があったそうです。

また、知り合いによれば日没後にここを走っていた時、カーブの外に白い人影を見たことがあるとか……

特に何かされたというわけでもなく、道の外に居たため何の問題も無く運転して帰って来たそうですが、確かに「何でこんな人気のない山道に人が居るんだ」などと考えてしまうと判断が遅れてカーブを曲がり切れないなんてことも無くはなさそうですね……

ちなみに、どうして走り屋ではなくそんなステレオタイプな女性の霊が出るのかは謎です。

しかし昔からかなり有名な存在のようで、かつ今なお健在らしいので、峠を攻めたいだとか溝にタイヤを落としてヘアピンカーブを曲がりたいだとか考えてしまう方はサーキットに行った方が良さそうですね……