子ども頃の心霊体験

私は、とある地方に住む30代男性です。

あと数ヶ月も経てば、夏になります。

昔の夏の定番といえば、「怪奇特集!!あなたの知らない世界」(日本テレビ系列)を視聴すること。

この番組は、下手なホラー映画よりずっと怖いです。

ですが、所詮は誰かの体験話です。自分自身が体験したものではありません。

実体験より怖いものはありません。

私は、この実体験(心霊体験と言った方がよいか。)があります。

まだ私が小学1、2年生の頃。夏になると、泊まりがけで祖母の家によく行きました。夏祭りや花火大会を楽しむためです。

花火は、祖母の家のルーフバルコニーで観ました。バルコニーは2階にあるので、階段を登らなければなりません。階段の段差には、すき間が空いております。そのすき間の奥には、1階の仏間が見えます。

そして、みんながバルコニーで花火を観ているときのことです。私は小便がしたくなり、1階のトイレに行きました。済ませて意気揚々と階段を登りかけたときのことです。

仏間に人影が見えたので、よく目を凝らしました。

そうしたら、白い姿の老婆がどこかを見つめながら立っていました。私は怖くなって、急いでかけあがり、2階に行きました。

次の日。気になったので、仏間に行き確認してみることにしました。老婆が見ていた方向に自分も同じように目を向けたら。。。

何と、その老婆の遺影が飾ってありました。

老婆があの瞬間に、私の目の前に現れた理由は今も分かりません。