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心霊

リンさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

足が消えた写真、そしてその後…
短編 2022/03/28 16:40 819view

これは過去私が体験したある怪奇現象についての話になりますが、正直この体験は今思い返しても私が生きて来た中でも類を見ない程不可解な恐怖体験だったと思います。

あれは私がまだ小学4年生の秋の話なのですが、ある休日家族で紅葉を見にある山に出かけた時の話です。

父の運転する車に母、私、妹二人、の五人で出かけました。

その山は私が住む県内でも紅葉が綺麗なスポットとしてとても有名な場所で、秋には沢山の人が紅葉を見に来る所なのです。

ここはロープウェイで山の上まで行き紅葉を見るのですが、予想以上に紅葉が綺麗で山から見下ろす景色も絶景で私達兄弟は大喜びでした。

母がカメラを持ってきていたのでこの絶景をバックに兄弟三人で写真を撮ってくれたのですが、この写真がこの恐怖体験の始まりになるとはこの時の私は知る由も無かったのです。

後日母がこの時の写真を現像して来てくれたので自分の映った写真を見てみるとある異変に気付きました。

なんと私の左足が丸ごと消えていたのです…目を疑った私は不思議に思い何度もその写真を見返しましたがやはり足は消えていて消えた足の後ろには山の景色が映っていてまるで元々片足が無いかの様な状態になっているのです。

正直とてもゾッとしました。

そしてこの日から数日後ある怪奇現象が私を襲う事になるのです。

数日後の夜いつもと同じ様にお風呂に入った後夜風に当たり涼む為外に出たのですが、ここで一瞬不思議な寒気を感じました。もう秋だし寒くなったんだなぁと思っていた矢先突然左足の膝側部辺りに激痛が走りました。

その痛みはまるで誰かにナイフで足を刺されたかと思う程の激痛で思わずその場に倒れ込み動けなくなってしまいました。

あまりの急な激痛に襲われた為とっさに叫び声を上げた私に驚き同じく涼むべく外に居た父が慌てて私の元へ走って来ました。

父に足を確認してもらいましたが足に外傷は全くありません。ですが激痛は足に残ったままの状態でした。

次の日の朝父に連れられ病院に行き医者に診て貰ったのですが、どうやら左足の靭帯が伸びて居るとの事。

医者曰く本来足の靭帯が伸びるには急な負荷をかけたり無茶な運動をしないとこうはならないらしいのです。

当然この激痛に襲われた時激しい運動をしていた訳でも足に負荷をかけるような事をしたわけでもなく、何故こんな状態になったのかは医者は愚か私自身にも分からず原因不明の怪我と言う事になったのです。

そこで私はふと以前撮った片足が消えた写真の事を思い出しゾッとしました。

あまり心霊写真や心霊現象を信じない私が初めて心霊現象を信じた瞬間でもありました。

これは後から知った話なのですが写真を撮った山は度々自殺者や死人が出ている事でも有名で今回の私の様に観光に来て写真を撮った時に不可解な物体が映り込んだりと言う現象が度々あるようなのです。

なのでこの私の体験はその影響を受けたのでは無いかと今でも思っています。

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