「おい、お前！」

これは当時学生だった私。お昼にあった怖くも不思議な出来事だ。

私はロフト付きの賃貸に住んでいた。その日は何も予定がなかったため、私はロフトに置いている折り畳みベッドでお昼寝をしようとしていた。

そしたら、いきなり金縛りにあい体が硬直し身動きができなくなった。

最初は疲れから来ているものだと思っていただ、そう思った瞬間に『ギシッギシッ』っと誰かが階段を上ってくる足音がしたのだ、もちろんチャイムはなってないし、ドアが開いた音もなかった。しかし、階段を上る音は止まず『ギシッギシッ』っとだんだん大きくなっていった。そこまで何かが来ていると思い、顔だけは動いたため、階段の反対側を向きじっと目をつぶっていた。

音が鳴りやんだら、今度は耳鳴りがしてきた。絶対に何かいると思い心の中で(南無妙法蓮華経)とひたすら唱えていた。

次の瞬間、耳元で野太い男性の声がした「おい、お前！」。とひたすら、静かにして心の中で唱えてたら再び『ギシッつギシッ』と今度は階段を下りる音がした。

音が聞こえなくなり、そこでようやく全身の金縛りが解け、私は解放された。何が起こったのか分からなかったが日中であった為よかった。しかし、怖いとともに不思議な体験をした。