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妖怪・風習・伝奇

ぴさんによる妖怪・風習・伝奇にまつわる怖い話の投稿です

「未知との遭遇」
長編 2021/10/21 15:58 1,089view
小さい頃はよくおばあちゃん家の近くの川で、友達と泳いで遊んでいました。
自然が作る綺麗な川の流れと心地よいその音は今も思い出すと耳に聞こえてくるよう。
澄み切った綺麗な川は、もし今も残っていたら子供たちのいい遊び場になったのではないでしょうか。
今はもう泳ぐことができないほどの浅い川になってしまい、もう遊べないんですけどね。私たちが小さい頃はまだ川の水が深く、たっぷりあり、いい遊び場だったのです。

そんな川で私は不思議な体験をしました。「未知との遭遇」というのでしょうか。手足のある不思議な生き物に出会ったことがあるのです。
その出会いは私が小学生高学年の頃。夏休みに水中で誰が一番長く潜れるか競争しているときに起こりました。

私と妹とで潜っていたのですが、ふと川の底に何かがいるのを見つけたのです。
そこはいつも泳いで遊んでいるところよりももう少し奥にある川でした。
もっと年下の子たちがいるときはそこでは遊ばないのですが、ちょうど私と妹、そして私の同級生の女の子が遊ぶということで、大丈夫と判断してそこで遊んでいたのです。

私は思いっきり潜ってそこに何がいるのか確認しようとしました。
自前のゴーグルをぴったりつけて奥にまで潜ってみたら、何か物体があることが分かりました。
最初はそれが生き物だなんて思っていなくて、ごみかなにかが沈んでいるんだと思ったのですね。
全く動かなったので、私は水中に一度上がって、妹と友達に「ここ何かある!」と応援を呼びました。

そして妹と一緒に潜ってそこにある何かを二人で持ち上げたのです。
重さは本当にちょっと大きめの犬とかそのくらいのぜんぜん軽くはないけど、小学生が持てないほど重くもないような感じでした。
思い返すと触った触感はちょっと皮膚っぽいのを感じた気がします。
ただ何かよく分からなかったので、私と妹はそれを引き上げて水中に上がりました。

そこで最初に「うわぁ」と叫んだのは友達です。
何かよくわかっていない私たち姉妹と違って、川から上がって岩の上からこの様子を見ていた友達はそれが何かしっかり見えたようでした。
そして「何もってきたの!?」とすごく焦って私たちに上から声を掛けました。
ちょっとした悲鳴に近い感じで、私と妹は何でそんなに慌てているのかわけが分かりませんでした。

とりあえず川から拾ったものが生物だと思わなかった私は、妹と川岸にえいやぁ!とそれを引き上げました。
そしてやっと私たちは持っているものがただの物体ではなく、生き物であるということに気が付いたのです。
しかも未知の生物。
私は動物園でこれまでいろんな動物を見たりしたけど、このような生き物にそれっきり会ったことはありません。
最初はそれが何なのかまったくもって分かりませんでした。

頭はつるんとした状態で、全身が緑であることは分かりました。
皮膚がすべすべであしかとかそのような皮膚感のある触り心地です。
手のところに水かきのようなものがあって、私はそれが印象的でした。
ただ顔だけどうしても思い出せません。
遠い昔の話なので、だから記憶がぼんやりして思い出せないかもしれないですがかなりインパクトのある出来事だったので忘れるのも不思議です。
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コメント(3)
  • やっぱり河童は実在するんだ!

    2021/10/21/16:35
  • なんだろ、つまり元来物理的に存在している稀有な水中生物が古来から存在し、それを『河童』と名付けた…って事かな… 皆が目撃し、触れたなら妖怪じゃなくて生物って事だよね?

    2021/10/21/16:55
  • 大山椒魚じゃないかな?

    2021/10/21/17:32

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