金縛りが解けたと思ったら…

過去にとても不思議な体験しました。

当時住んでいた実家では、両親と兄の4人家族で暮らしていたのですが、中学の頃の自分にはまだ自分の部屋がなく、両親の寝室と同じ相部屋に寝ていました。

平凡な学生時代を過ごしていましたが、ある日のことです。
特に激しい運動や精神的なダメージを受けた訳でもないごく普通の一日を終え、布団に入り休みました。
いつも10時半くらいには就寝してましたので、その日も眠りについたのはそのくらいの時間だったと思います。

ふと目が覚め、トイレに起きようと体を起こそうと思った時です。
自分の体が硬直し、全く動けない状態でした。人生で初めての経験で恐怖に襲われました。

よくテレビ番組などで恐怖物などが好きで見ていた自分は、金縛りの時に幽霊が隣にいたりする場面などを見ていたため、自分が硬直したときは目を動かすのも恐怖でたまりませんでした。
それでも無理に体を動かそうと起き上がろうとした時です。
すっと起き上がったと思い、やっと解けたと安心し、下を見たら自分が寝ているのです。
自分の顔まではっきりと見えるではありませんか。中に浮く自分は慌てて、助けてっと、叫びましたが両親は寝たままです。
寝ている自分に戻ろうと泳ぐようにもがきながら戻りました。

翌朝学校で、前の席の友人にその事を教えましたが、案の定笑ってすまされました。
今でも金縛りはたまにあるのですが、幽体離脱という体験はそれが、一回きりでした。
もう一度体験してみたいですが、戻れなくなってしまったらと思うと恐ろしいです。