三人のビリー·ミリガン
投稿者:ねこじろう (125)
短編
2024/03/01
13:43
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すると再び男の怒鳴り声。
「ダメだダメだ、許さん!
こんなふしだらな娘はこうしてやる!」
─え?全てこの女が喋っているのか、、
嘘だろ?
呆然としながら女の白い背中を眺めていると、
突然ベッドの上で、彼女は頭を抱えながら体をバタつかせだした。
バタン!、、バタン!、、バタン!、、
「おい、どうしたんだ!?」
慌てて俺は女の肩に手を乗せると声をかける。
すると彼女は「汚い手で触るな!」とその手を荒々しく払い除けると、いきなりベッドの上に仁王立ちした。
髪を逆立てて全く別人のような怒り狂った男の形相をした彼女は俺を見下ろし、
「お前か?俺の大事な娘をたぶらかしたのは」
とさっきの男の声で低く呟くと、膝立ちして見上げる俺の顔に思い切り蹴りを入れる。
一瞬で脳内に火花が飛び散り俺はベッドの下のカーペットに転げ落ち、そのまま意識を失った。
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最初、多重人格かと思いましたが・・ 違った((( ;゚Д゚)))
好きですこーゆーの。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
タイトルカッコイイ