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心霊

シノさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

実家の増築
短編 2024/02/28 01:59 824view
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 私の実家の話なんですが、長方形の一軒家で屋上はないのですが、平らな家でした。

 私が中学3年生(30年以上前)の頃に手狭になってきたという事で、3階を物置部屋として増築する事になりました。
 当時仲の良くない兄と同部屋だったので何とか両親に物置兼私の部屋にしてくれと頼み込み了解を取り付けました。
 エアコンも無いプレハブ小屋のようなもので、10畳ほどの半分が私のスペースでしたが、初めての自分だけの空間に大喜びしたものです。
 私はそれまで霊体験など無縁に過ごしてきたのですが、この部屋で過ごすようになってから少しおかしな現象を体験するようになったのです。夜中に人の気配を感じたり、金縛りにあったりと。  
 住み着いた当初夏だったこともあり暑くて寝苦しいから、変な夢でも見たんだろうと思ってました。
 
 そんなある日あまりの暑さに夜中に目が覚めた。その時ベランダから何かの気配を感じたんですが、暑くてそれどころじゃなく1階のリビングでエアコンをつけソファに寝転び、涼んでいたら窓ガラス(すりガラス)に人影がうつったのです。
 私はパッとうつ伏せになり目をそらし心の中で「泥棒だっ!」と思いました。その日母から空き巣被害が何件か近所であったと聞いていたからです。
 私は恐怖で伏せていたのですがふとおかしいなと思ったのです。窓ガラスの向こうは道路(幅2メートル程の広さでその先は行き止まり)なのですが、顔らしき影の高さがおかしいのです。私は恐怖しながらそっと窓の方を見たところやはり、おそらく外の道路からだと3メートル以上の高さになるんです。

 その瞬間今までにない程強烈な金縛りにあいました。するとその人影が窓ガラスに顔を押し付け、中に入って来ようとしているのです。何故か窓ガラスがビニールのようにぐにゃ〜とのびているのです。やばいやばいと思いながらも身体はピクリとも動きません。
 その人影が伸びた窓ガラス越しに
私の顔の10cm位の距離まで来て、私は死んだと思いながら固まっていると隣の部屋で寝ていた母が「エアコンつけっぱなしにしなや!」とやや怒りながら静かに叫びました。その瞬間金縛りがとけ窓ガラスも元に戻っており影もいなくなっていました。
 あれが何だったのか未だにわかりませんが、恐ろしさだけは忘れません。
 その後数々の心霊体験を3階の部屋で体験しました。 
 それ以降家だけではなくいろんな場所でも霊体験を時々経験することになりました。

 実家を離れて数年後に霊能者だというかたにそこは霊道だったんだと思うと言われました。そう言われて思い当たる現象が多々あったので、納得しました。
 さらにその方はその当時私がとある霊現象にあっていたのですがその現象ピタリと言い当て、「そんなに害はないしそのうち消えるから大丈夫だ」と言われその通りになったので本物だと思います。
 実家で体験したもっと怖い話がまだあるので機会があればまた投稿します。
 これが私が霊感に目覚めた時の話です。

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