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心霊

pabaさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

心霊スポットを舐めていた
短編 2022/12/07 08:03 2,139view
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大学生になりたての頃、高校同期の友人二人と深夜にドライブへと誘われた。
こんな真夜中になにするんだと不思議に思っていると、運転席に座っている友人Aが「なぁ、心霊スポットに行ってみたくない?」と話した。

私自身興味あった為、三人合致で滋賀県にあるという心霊スポットへと車を走らせた。
そこはとあるトンネルの前にある、赤く照明が点滅した公衆電話ボックスだそうだ。
昔話と若者の深夜テンションで気分が上がっていた時、2時間足らずで心霊スポットの近くまで来ていた。
周囲は田んぼとポツリと立っている民家だけで明かりなんてほとんどなかった。

カーナビで一番近いコンビニエンスストアを検索し、そこへ降り立った。
飲み物を買っている間に、助手席に座っていた友人Bが震えながら声を出した。「やっぱり行くのやめへん…?」
「おいおいここまで来て行かないはないだろ!」と話す友人A。「そ、そうだよな!悪い悪い」と強がる友人B。
再び心霊スポットの場所へと車を走らせた。

道路には白い照明があったが、所々点滅し、今にも消えそうだった。
私が乗っている車以外には、10分に一度ほど、運搬の大型トラックが通りすぎるくらいだ。
5分ほど走らせているとやっと見つけた。赤い照明をした公衆電話ボックスだ。

私達3人は車を降り、公衆電話の前で写真を撮ったり、電話ボックスの中に入ったりもした。
あれだけ怖がっていた友人Bですら、我々が怖がっていないのを見たのか、一緒になってはしゃいでいた。
「なんだ、写真にオーブとか幽霊とか映るんじゃないのか?俺らと電話ボックスしか映ってない」
「結局心霊スポットなんて作り話なんだって。これでわかっただろ?」と友人Aが笑いながら話す。

時刻は午前3時を回り、全員車に乗り込み、帰路に入った。
しばらく経った後、友人Bは先ほど撮った写真を見返した。
「おい….誰だよこれ…」と震えながら写真をこちらへと向けた

そこにはさっきまで映っていなかったものが映っていた。
電話ボックスの表面に無数の手形と無数のオーブ、指の形が湾曲していた。
「やばいって….ほんまに映ってるって…。」と動揺する友人A。
「こ、これツイッターに載せようや!絶対バズるって!!」とよからぬことを考えた友人B。
私は写真の削除を提案した。霊的なものを拡散するのはよくないと直感した。
「で、でもこれバズったら僕有名人になるくね!?早急に載せるわ!」と笑いながら話す友人B。

私は呆れていたが、ツイッターにその画像を載せた直後、私達の車はトラックと衝突した。そこから記憶がない。
友人A、Bと共に重症を負ったが、命は助かったらしい。私は頭をぶつけたが、大したことはないという。
看護師さんに身体を拭いてもらう為、服を脱いだ。その時とんでもないものを見てしまった。
私の背中に手の形をした痣、いや蒙古斑のようなものがあった。それは友人A、Bに場所は違えどあったみたいだ。
医者は頭を悩ませていたが、その手形は二日経てば消えていた。退院した後、友人A、Bと私三人は二度と心霊スポットに行かないと誓いあった。

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コメント(1)
  • 入院程度で済んで良かったです。

    2022/12/07/09:34

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