夜の山で車の中でヤってる輩を見つけた時の話

「まあ、俺らが警察に話してからも続報とかないから、事件とは関係ないかもしれんけどな」

兄貴はそんな言葉でごまかしていたが、どう聞いても事件性しかないと俺は苦笑した。
それでも当時の行方不明者や不審な車両が未だに見つかっていないという事はそういう事なのかもしれない。
単なる子供の見間違いか脳内補完による脚色か。
はたまた本当に犯人がその男子学生を殺害して逃げおおせているかの何れかだ。

ただ今でも後悔していて、あの時すぐに親父に話していたらその行方不明者は見つかっていたのではとたまに夢に見る。

そして、これはある意味で俺の中で一番の恐怖体験なんだが、Ｃの性癖が壊れてた。
兄貴の話では、あの晩の光景を見た事と被害者が男子学生という事から性癖がちょっといけないほうに、だいぶ傾いたそうだ。

当時から数えて三十年以上経つが、俺が少し遠くの高校に進学してからほとんど会ってないＣ。
果たして彼は元気なのだろうか。

話しは脱線したが、みんなも好奇心でカーセ〇クスとか覗かないように気を付けてほしい。
中にはマジで危ない奴がいるから見つかったら何されるか分かったもんじゃない。
以上、俺が三十年前に体験したちょっと罪悪感のある話でした。おしまい。