夜の部室

私が高校一年生のときの部室でのお話です。

私の部活は合宿所と呼ばれる古い建物の二階で活動していました。

学校自体はすごく新しくてきれいなのですが、合宿所のある方は旧校舎が残っていて、少し雰囲気も怖いところでした。

ある日、私は友達と、部活終了時刻を少し過ぎた時間まで部室で遊んでいました。

すると、一階の玄関が空いた音がして、「あ、先生が怒りに来たんだ！」と思い、慌てて荷物をまとめたりと帰る用意をしました。

しかし、一向に二階に上がってくる人はおらず、ただ玄関の開いた音が一回しただけでした。

これだけなら誰かが開けたのかなくらいで済むのですが、その合宿所にはおばけが出るという噂を前々から気いていたので、夜で暗くなっているし帰るのがすごく怖かったです。

その後、掃除をしていて気がついたのですが、合宿所の私達の部室のロッカーの横に壊れた額縁があり、不気味？な人の絵が書かれたものが置かれていました。

特に心霊現象にたくさん出くわしたというわけではないですが、おばけが出るという噂とその壊れた額縁の絵を見て更に怖くなりました。

それ以降、掃除の際はその額縁のあるところだけ特に気を使って掃除をしました。そのおかげか、それ以降は特に不思議なことは起こりませんでした。