トイレの花子さんの声

私が小学校2年生の時の話です。

当時学校では怪談が流行っており、トイレの花子さんを呼ぶ方法などと言ってみんなで休み時間には、はしゃいでいました。

そんな時期のある日、私は授業中にトイレに行きたくなってしまい、先生に許可を取って一人でトイレに行きました。

周りには誰もおらず、私はちょっとした好奇心で、誰もいないしトイレの花子さんを呼ぶという方法を実際にやってみようと思いました。

一番奥（3番目）の電気の下を3回回って、今では思い出せませんが花子さんになにか声をかけてからトイレに入ります。

特に何も起きず、トイレから出ようとしたとき、どこからかわかりませんが「誰かいるの？」と小さな声が聞こえてきました。

もちろんトイレには誰もいません。

見られたら恥ずかしいので個室に入っている人がいないかまでちゃんと確認し、入り口のがらがらと音がなるドアはしっかりと締めてあったので、あとから人が来たということもないはずです。（女子の声だったので男子トイレからの声でもありません。）

怖くなった私はすぐに教室に走って帰ってしまったので今となってはなんの声だったのかわかりません。

呼ぶ方法を実行したことによる思い込みによるものなのかもしれないし人がいたのかもしれないけど、小学二年生の私にはとても怖い思い出になりました。