深夜の職場にいたナニカ

どうにも職場が合わなく、以前から転職を考えていた時退職が決まり、その日は引き継ぎの資料作りの為深夜2時頃まで一人で残業していました。

場所は、中規模の店舗で、節電の為店舗内の電気は消し、事務所内のみ電気をつけて一人作業をしていると、店舗の方から、ガタンっと音が聞こえてきました。

店舗内には冷蔵ケース等もあり、電圧の変化等で音がする事もあるので、少し怖いなと思いながらもとにかく引き継ぎ資料を作り終わらせました。

その日は仕事最終日という事もあり、ようやく終わった深夜3時近く。

椅子から立ち上がり背伸びをしていると、ガタンっガサガサ！と音がして、流石に動物か何か入り込んだかな、と思って店舗を恐る恐る見てみると、視界の端に人型とも大型の犬くらいのサイズともとれる影が凄いスピードで奥の方に動いていきました。

余りの恐怖に、急ぎ手荷物を持って辺りも真っ暗な為、スマホのライトで足元を照らしながら、影の行った方向とは逆側を通りつつ出口へ。

出口で警報装置のスイッチを入れながら、軽く店内を見回すと何か物の落ちる音がしました。

幸い店舗は少しだけ交通量のある道路に面していたので、外に出た途端安心しました。

中にいたのが生き物なら警報装置がなるはずだけど、と思い少し待っていても反応が無い為、結局そのまま帰宅しました。

外に出た時は安心しましたが、その後も連絡も何も無かったので、確実に何かは居たのだろうけれど、関わらなくてよかった、と思いました。