奇々怪々 お知らせ

不思議体験

神室町さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

電話越しの唸り声
短編 2021/09/28 12:02 1,898view
1

小学4年生の頃、母親が友人と泊まりに行くことになったので、父親がいなかった私は叔母の家に預けられました。
叔母にご飯を作ってもらったり遊びに付き合ってもらったりして楽しいひとときを過ごしていたのですが、叔母が犬の散歩に行く時間となり、一緒に行く?と誘われましたがすぐ帰ってくるだろうと思って家で待ってるよと答えました。

そのときはだいたい夜の8時半で、リビングでテレビをみながら待っていました。
最初は一人でも余裕だったのですが、やはり当時はまだ子供ということもありだんだん待っているのが怖くなってきました。

電話を掛けようにも叔母の携帯の電話番号が分からずに困っていると、プルルルルと電話がなりました。
向こうからかけてきてくれたんだ!と思って涙目になりながら電話をとると、しばらくの無言。
まだ帰ってこないの?と聞くと「あぁ」と小さく声変わり聞こえました。
もう30分も経ってるよというと「ああああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁ」と低い唸り声のようなものが聞こえ、それはもはや男性の声のようでした。叔母が僕のことを怖がらせてるのかと思ってイタズラしないで!!と言ってもずっと唸り声のようなものが止みません。

もうさすがに怖すぎたので電話を切って、外に出て叔母を探しに行こうと玄関を開けたらちょうど叔母が犬の散歩から帰ってくるところでした。
電話で怖がらせたでしょ!と怒ると叔母は「携帯電話は部屋においてきたよ?」と言ってきて、その通り叔母の携帯電話はずっと部屋に置いてありました。
結局あの電話はなんだったのか今でも分かりません。

1/1
コメント(1)
  • 変態でしょう

    2023/07/05/21:56

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。