度が過ぎた束縛

これは私の友人の話です。その当時、私の友人は2年務めた会社を辞め、

夜の仕事で生計をたてていました。そしてその頃、私の友人はお付き合いをしていた男性がいました。

彼は有名な難関大学に在籍している学生で、彼女好みの容姿を持っていたこともあり、二人は最初はとても上手くいっていました。

ですが、付き合い始めてから1ヶ月が経とうとしていたころ彼が勝手に彼女の携帯を見るようになり、相手が男性だと仕事の連絡ですら取ることを許されないようになりました。

また、『出かけるときはスカートは履くな』『店員であっても男と話すな』とどんどん束縛がヒートアップし、耐えられなくなった彼女は彼に別れを告げました。

しかし、彼女は彼にある弱みを握られていて別れるならそれを彼女の両親に言う、と脅され、別れることができませんでした。

最終的には仕事に行くことも許してもらえず彼の春休みが始まったタイミングで彼女は彼にほぼ監禁のような状態を強いられました。

誰かと連絡を取ること、一人で出かけることは許されないそんな日が1ヶ月続き、誰にも相談することができませんでした。

彼女はその1か月間とにかく早く彼と別れたいと思い、彼の大学が始まった瞬間、直接会うのは怖かったので彼にメールで連絡をし別れを告げました。

送った直後から携帯は鳴りやまず、脅しのようなメールが何件もきました。

勤務先の友人に相談したところ、心配だからと家までついてきてくれました。

家について玄関を開けたところ彼の靴はなかったので彼女は安心しましたが友人が部屋の中まで見てきたほうがいいと言うので部屋のドアを開けたところ、真っ暗の部屋のなかで座っている彼がいました。

彼は彼女の家の鍵は持っていないので家に入れるはずがありません。

彼は彼女に気づくと、罵声を浴びせながら馬乗りになり首を絞めました。

それを見た友人がすぐに警察に通報してくれて彼は捕まり、彼女も彼女の友人もケガをすることはありませんでした。

警察の方に聞いたところ彼は過去にも以前お付き合いしていた方と同じようなことがあった人だったとのことでした。

鍵に関しては勝手に合鍵を作られていて、靴は靴箱に隠されていたようです。

あの時彼女がもし一人で家に帰っていたとしたら…と想像するだけで恐ろしいですよね。

束縛を愛情表現の一種という人もいるかもしれませんが度を過ぎた束縛は果たして本当の愛なのでしょうか。

今お付き合いしている相手に少しでも不信感を抱いているのなら周りに相談することをおすすめします。