空き家の壁に写ったもの

正直いうと不動産の仕事をしているとよくあるんですよね。
押し入れに鍵がよくあるという意味じゃなくて、
よく分からない施錠をする人。
部屋に外鍵つけたり、お風呂に外鍵つけたり。
色々な想像をしてしまうような物件は意外と多いです。
ただ、外鍵の理由って「中に何かを閉じ込めておく」という
ことが殆どなので、「これ開けていいのか・・・」と
流石にビビりました。
依頼主さんもどうしたらいいか分からないという感じ
だったので、意を決して「こじ開けていいですか？」と
聞いてみました。

まぁ、開けないというわけにはいかないので。

依頼主もそうですよね、という感じだったので、
開けることに。

鍵は南京錠でしたが取って自体が古いので、強く引っ張ったら
簡単に折れて開きました。
開けた瞬間、出てきたのは大量の「御札」や「御朱印」。
私も依頼主も絶句。

御札も御朱印も色々な種類があって、御札は交通安全や
安産祈願なんてのもあったし、御朱印も愛知県以外のも
多くありました。
一応所有権は依頼主にあるのでどうするか聞きましたけど、

「捨ててください」と即答されました。まぁそうですよね。

手に取っていいのか分かりませんでしたが、
解体業者に任せるのもやはりビビられると思うし、
事故が増えた！とか言われるのも嫌だったので回収することに。
何も考えないようにして、「これは燃えるゴミ！！」とか
考えながら回収していたのを覚えています。

それ以外、特に部屋の様子は変わった所は
ありませんでした。
さっさと部屋の中を撮影して査定に使う情報を集めて帰ろうと
思い、部屋の中を撮影しながら回っていました。
撮影した所を確認してもらうため、依頼主も一緒に回って
もらってたんですが、突然依頼主が「〇〇さん！（私の名前）それ！」
と大声をあげました。