ぞっとする…かくされた現代の奴隷たち

犯罪方向での怖い実話です。

私は家族の都合で外国に居住しているのですが、ある時地元人の友達に、びっくりする話を聞かされました。

友「あなたの家の近くに、●●って店があったでしょう？」

それは数年前にできた、アジア系テイクアウト店でした。住宅地の一戸建ての家を改造した店で、コンパクトなサイズながらメニューが充実しており、なかなか繁盛しているようでした。

私「あるね、私は行ったことないんだけど。」

友「あそこね、最近摘発されて、つぶれたらしいよ！」

この友人は興味を持ったらしく、新聞やネットを利用してずいぶん調べたようです。曰く、その小さな店は東南アジア某国からの不法滞在者たちを20人ほど集めて店の中に押し込め、強制的に労働させていたと言うのです。つまり、現代の奴隷といったところでしょう。

友「あの小さな店に、20人だよ？逮捕されたのは同じ国籍の雇い主なんだけど、言葉のわからない同国人を丸め込んで奴隷にして、地下室に住まわせてたんだって。あんた近くに住んでて、何かトラブルとか聞かなかった？」

私は時々その店の近くを通っていたのですが、全く不穏な気配などは感じませんでした。ただ、店の小ささを知っている分、あんなところにどうやって20人もの人が…と思います。

かわいらしいマスコットのイラストをふんだんに使って、明るいイメージを出していたテイクアウト店の、怖い素顔を知ってぞっとしたのでした。