予知夢のおかげで

そしてそれから少し経って、遠くのほうで「キーッ」という高い音とドンッという鈍い音が聞こえました。
そして一気に校内がざわつきました。

私は様子を見に行ったみんなを追いかけるように、あの場所に行きました。
車がガードレールにぶつかって大破しているのを見て、腰が抜けそうになりました。
私はあの夢のおかげで、命が助かりました。あれは間違いなく予知夢でした。

後に聞いたところ、運転手の居眠り運転が原因だったようです。
この事故は運よく事故の規模に対して、犠牲者は出ませんでした。
運転手は重症の怪我を負うだけで、済んだみたいです。
きっと私があの場にいなかったことが大きく作用したのだと思います。

予知夢のおかげで、私の命は助かりました。でも予定調和が狂わないように、多数の出来事が私をあの事故へ誘おうとしたことを知っています。

予知夢のおかげで、私は救われました。あれから数年経ちますが、夢を「ただの夢」だと侮らないようにしようと、私が強く思います。